このスレッドは管理者によりロックされています。記事の閲覧のみとなります。
ホームに戻る > スレッド一覧 > 記事閲覧
[2236] フォーカスチャーティングは介護現場でも活用できますか?
日時: 2019/07/19 15:50
名前: ゴンべ◇y3W3CNCk56 ID:i.McMc8I

いつも参考にさせていてただいております。

現在特別養護老人ホームに勤務しております。

うちの施設でも日々の記録に苦労しており、タブレット導入、例文選択式など負担軽減に努めておりますが、それに比例して記録の内容が薄まっています。

介護サービスにおける訴訟問題もあり、最低限の記録に加えて第三者を納得させられる記録を残す方法を模索しております。

以前、病院系の施設に勤務した時に、介護記録に「フォーカスチャーティング」を利用しているのを見たことがあります。

ネットで検索しても介護施設で活用している実例は見つけられませんでしたが、フォーカスチャーティングを使用している介護サービスの方がいらっしゃいましたら、メリットとデメリットを教えていただけないでしょうか?

現場は「無駄な記録は不要」「訴訟対応くらいは必要」と言われて混乱している様子です。

現場での運用経験のある方がいらっしゃいましたら、ご教授ください。

よろしくお願いいたします。

メンテ

Page: 1 | 全部表示 スレッド一覧 新規スレッド作成

生活支援記録法(F-SOAIP:エフソ・アイピー)について ( No.4 )
日時: 2019/07/31 00:39
名前: 小嶋章吾@国際医療福祉大学 ID:/oNapYfM メールを送信する

ゴンべ様

「記録については、解決の決定打が中々見つからない」
ことについて、ご苦労なさっていることをお察し申し上げます。

その主たる背景は、
@介護福祉士養成課程などの専門職養成教育のなかで、記録に関するトレーニングが十分行なわれていないこと、
A介護記録の標準化がなされていないこと、
B時間と労力を要する記録の効率化がなされていないこと、
と考えています。

手書記録の時代から、電子記録の時代に移行してきた現在、
文章入力そのものは圧倒的に効率化が図られてきたと思いますが、
依然として、叙述形式(日記風、小説風)の自由記述がほとんどのように見受けられます。

そのようななかで、フォーカスチャーティングやSOAPのような、
看護記録として開発された項目形式の経過記録法に着目されたことは、
卓見であると思いました。

「本来はアセスメントとプランに沿って記録の内容が変わる(フォーカスする視点を変える)必要がある」とのことも、まさに正論だと思います。

同時に、利用者の訴え(S)と状況(O)をもとにアセスメント(A)しながら、対応し(I)、次なるプラン(P)に繋げるという介護実践において、どこに?何に?フォーカス(F)した場面であったのかが記録できるといいですね。お気づきかと思いますが、生活支援記録法(F-SOAIP)は、介護記録の標準化の提案です(上記Aに対応)。F-SOAIPの6項目あれば、介護実践のすべてを効率的に記録がすることができるのです(上記Bに対応)。

「新たな記録方法を導入、浸透されられるか不安」でいらっしゃると思います。専門職養成教育での記録のトレーニングは不足していますので、現場での事前の研修があれば円滑に導入できることでしょう(上記@に対応)。

法人内の事業所で順次、フォーカスチャーティングから生活支援記録法へ切り替えている埼玉県の社会福祉法人美咲会の声です。「生活支援記録法の良さを実感。戸惑いは1か月ぐらいで解消します。包括は春より、居宅は夏より、デイは11月より、ベトナムの技能実習生を来春迎えるため記録のIT化が必須となり、特養も切り替えます。」とのことです。

職場内での記録研修をなさり、導入にチャレンジなさるようでしたら、ぜひともその経過や結果をお聞かせいただければ嬉しく思います。

ご不明な点などございましたら、いつでもどうぞご遠慮なくご一報下さい。
メンテ

Page: 1 | 全部表示 スレッド一覧 新規スレッド作成