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[51] 帰宅願望の強い利用者の対応について(通所介護)
日時: 2016/04/28 10:13
名前: リスバル ID:cAOZMCDY

通所介護の相談員をしております。

週2回7-9の(別のデイ事業所で週4回)時間でご利用いただいている男性のご利用者についてですが、軽度〜中等度の認知症があり要介護2、Uaと主治医より診断されています。運動機能は自立に近く、1,2q程度であれば、一人で移動することもできます。

本人の認知症もあるのですが、元来の性格で人の言うことを聞かない、自分の思い通りにならないと暴言や物にあたるなどの行為が若いころからあったと家族より伝えられています。機嫌が良い時は温和なこともあり、笑顔で話をすることも多々見られます。また、暴力は一切なく、人に危害を加えることはありません。

人と話をしているときは落ち着いているときもありますが、話が途切れたり、集中が切れると、急に周囲を意識しだし「こんなところにいたらだめだ」と事業所から出ようとされます。一日に何十回も同じ行為があり、その度に趣味活動や新しい関心を引くものなどを勧めてみたり、職員を変更して対応したり、他の利用者との交流を持ってもらうよう促しますが、繰り返しになります。事業所は数か所出入り口があり、1Fでもあるので、出ようと思えば出られる仕組みになっています。職員の数も決して多くは配置していないので、対応に苦慮しています。

本人がデイサービスを利用することについては送迎の際に拒否はなく、自宅に戻ってから、家族に「良かったわ」と話すこともあります。

人が多すぎたり、少なすぎたり、途中で帰る利用者が居ると、ウロウロして出る場所を探すようになります。本人の言動で、他の利用者(特に認知症がある方)が帰宅願望が出現したり、徘徊を助長してしまうことがあります。

担当ケアマネは家族から極力自宅に居る時間を少なくしてほしいと強く懇願されており、現在のサービスを継続するとのことです。何度も相談しましたが、継続して利用してもらいたい以外の話はありません。別事業所では玄関などに鍵をして事業所から出られないようにしているとの話を聞きました。

こういった状況での対応について、通所介護の相談員として恥ずかしいところもあるのですが、皆様のご意見をお聞かせ願えればとスレッドを立てさせていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。

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前頭葉の機能低下、機能不全が感じられますね ( No.14 )
日時: 2016/05/05 14:34
名前: yeh-yo ID:4RsuiGXo

居宅のケアマネです。
リスバルさんのレスを読ませていただくと、利用者さんにしっかり向き合い、寄り添ったケアをされているように感じられます。デイでのケアにも限界はありますし、認知症の方に対してはサービス利用と治療の両輪で対応していくことが重要です。
つまり、不足しているのは治療の方ではないでしょうか?

この方は前頭葉の機能低下による亢進の状態ではないかと感じます。
私も(FTLDの診断は受けていませんが)年と共に前頭葉の機能低下が顕著となり、性格の変容やスイッチ易怒や社会性の欠如が激しくなった利用者を担当しています。
地元の認知症専門医がエビリファイ(抗精神病薬)をごく少量処方したことで周辺症状はコントロールされ、性格も元に戻って情緒豊かな人間らしさを回復することができましたよ(今はエビリファイなしでも穏やかです)。


>元来の性格で人の言うことを聞かない、自分の思い通りにならないと暴言や物にあたるなどの行為が若いころからあった

とのことですので、昔から前頭葉の機能が不全といった印象ですね。
居宅&DS代表さんが言うように「パーソナリティの問題」で済む話かもしれませんが、そもそも「パーソナリティ・性格」って何なんでしょう?
私は、
脳の器質的な個体差が性格を決めている(関連している)と思えてなりません。

認知症の進行(脳の器質的な変化)と共に性格が変わるって、良く聞くし良くあることですよね・・・
何が言いたいかというと、
元々であろうが、脳の萎縮が原因であろうが、内服治療で前頭葉の機能低下に対処できる可能性があるなら諦めないで欲しいということです。
幸い、私の地元には頼れる専門医がいますので、自分がこの方のケアマネなら迷うことなく受診してもらいます。
全国的にはコウノメソッドの実践医がそのあたり心強いかと思います。

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